お料理で振り返る夏の日(燻製スペシャル)
このブログは60日以上更新していません。
研修が終わり、10月から業務が本格的に始まり、ついに一週間一回も料理しないような週も結構増えてきました。ズボラ青年の敗北です。
そんな未来とは無縁だったあの頃、そう、夏の真っ盛りキッチンで燻製を作り続けたあの頃に、本日は思いを馳せようかと思います。
燻製と言ったら深いヒノキの森で薪を割り、レンガ小屋の片隅で紅鮭を一匹吊るし、轟々に煙をたてて作るという勝手なイメージなのですが、
なんとご家庭のキッチンでも手軽にできるらしく、できる男のおツマミづくりとしてやり方を学んでおこうとなりました。この頃の私、自分にオンリーワン感を出す事に貪欲です。
今回の燻製を30秒ぐらいで説明すると、鍋にスモークチップ(ヒノキとかを細かく砕いたもの)を入れ、その上に網を敷いて食材を載せ、上から蓋をして密閉加熱するというただそれだけです。
燻製というと何かすごい事をしてそうですが、要は木の香りをつけながら蒸すだけみたいです。
数百円で買えます。網とかアルミホイルとか小さいボウルとかもヒャッキンショップ(くそ安い)で用意してきたらあとは簡単!フライパンにアルミホイルを敷き詰めて、スモークチップを適当にドン!
豚バラ肉ブロックに塩コショウパセリを揉み込んで、ペーパータオルに包んで冷蔵庫で1週間寝かせたもの(ここだけやたら気合い入ってます)とか、うずらの卵(ゆで)とかチーズを網にのせて、
ボウルをかぶせて隙間をアルミホイルでふさぎます。
これを弱火~中火で20分ぐらい熱します。変な煙が出やしないか、火災報知器とかが反応しないかビビりながらの長い長い20分の後、
いい感じになりました!チーズは普通に溶けて下におっこちてました!当たり前!
味も何かスモークって感じ(表現力がない)に仕上がってくれて満足です。
というわけで次の週は調子に乗って色んな食材をかき集めてきました。
・うずらの卵
ひとつひとつが小さいので飽きが来ません。上手く言えないのですが、鶏卵よりもコクが凝縮されている感じがするのでかなりアタリです。
・ソーセージ
「香薫」というソーセージを燻製するとかどんだけ燻製するんだよお前って感じですが、ソーセージという食品がもともとだいぶ完成されている分、普通に焼いたりゆでたりした方が良いんじゃねという結論に至りました。
・プロセスチーズ
燻製時間が足りなかったのかもしれませんが、香りがついただけで食感にあまり変化がありませんでした。「燻製」という言葉に俺がロマンを感じすぎている気がこのあたりからしてきたのですが、気を取り直して続きます。
・ちくわ
ちくわでした。
・たくあん
東北の有名な漬物に「いぶりがっこ」があります。要は大根の燻製です。たくあんを燻製したらそうなるんじゃねえかというわけでやってみましたが、本家いぶりがっこはかなり「炭」って感じなのですが、所詮はキッチン燻製、たくあんの個性の強さをねじ伏せることはできず。
たくあんを無駄に大量に買ってしまったのでこの後恐怖のたくあんデイズが始まるのですがそれはまた別のお話。
・サーモン
結構期待していたのですが、普通に焼き鮭に近づいて行ってしまいました。そりゃそうだ。薄切りせずに、弱めの熱で長時間やるもんなんでしょうね。世の中には熱燻とか冷燻とか温燻だとかいろいろあるみたい。
哀愁の一人宅飲みです。
社会人1年目のエネルギーで始めたお料理ブログですが、下半期はご覧の通りの体たらくになっていまっています。しばらくはお料理をする余裕がない・・時間は自分で作るものとは分かっていつつも、どうにも動けていません。
2015年(こそ)は才能にこだわるのではなく、努力する過程を楽しめるような、そんな1年にしていこうと思います。知る楽しみとか、力がついていく実感とか、そういうのを思い出していきたい。
今後何ブログになるかわかりませんが、近いうちに何かまた更新しようと思っています!