「ゆるふわ革命レコード」公演を終えて
劇団髙橋第三回公演『ゆるふわ革命レコード』が無事に千秋楽を迎
2019/2/16・17の2日間で計3回公演、76名の方にお
忘れないうちに感想を綴っていきます。ネタバレ要素もあります。
◆一年の活動を通じて
前回公演を終えてからすぐにプロジェクトが発足したが、
1:ストーリーのあらすじを決めた上で脚本執筆に取り掛かれた
2:個人の功績からチームでの功績に近づくことができた
3:個人で詰め込み過ぎず、アイデアを反映する余地を残した
去年よりは周りを見て取り組むことができたし、役者陣からも裏方陣からも内部発でアイデアが出てきて自走していく部分も見られたと思うし、チームとしての成長が見えたのではないか。
一方で、プロジェクトを進めてきた中で改めて悩んだテーマは、「いかに人に動いてもらうか」という点だ。一応自分はITプロジェクトの管理/推進を仕事としているし、それで給料をもらってはいるのだが、これは「仕事」でない分、強制力を働かさることに引け目を感じて
「時間がない」こ
◆ストーリーのこと
昨年は全編脚本を作成し、演出や音響照明なども含めてガチガチに固めこんでしまったが、今回はなるべく自分だけで進めてしまわないようにすることに努めた、つもりだ。
脚本は少しだけ担当したが、前回は書かなかった雰囲気を出すことも意識しました。(第二章を書きました。あとは第三章のコントの半分くらいと、第四章の微修正くらい)良い感想も頂けたみたいでよかったです。理不尽ギャグじゃな
「何でもいいのよ。なんでもいいから、音楽をやるの」
むつみは彼女なりの強制力によって、五郎を[音楽]という枠に縛り付
音楽に取り組むこと自体、初めは彼の意志では無かったが、次第に彼自身の意志に変わっていく。
心に広がっていく意志が、他の全てを捨てさせてしまうほどに。
愛すべき友と、約束された仕事、家、暮らし。未来全部を捨ててしまえるほどに。
捨ててしまってまで、誰も保証してくれない自分の本心を信じたのだ。
旅立ちの前夜、醒めた目を見開いて五郎は考えた。やはり辞めるべきでは無
浮かぶのは、あの日バイオリンを憂鬱そうに弾いていたむつみの横顔だった。夜子がうっとりと話す、言葉でしか知らない遠くの国の風景だった。喫茶店の舞台から見た観客の温かいまなざしだった。そして遠い遠い国で同じまなざしを浴びる自分、ほんの少し先の、手に届くかもしれない未来だったのだ。
俺は、自分自身の中に己の人生の意味を見いだすことができたのかもしれない、高鳴る気持ちのまま、五郎は眠りにつき、夜明けとともに目を覚ました。
彼らは自分を支えるものを探して、旅に出る。
それが間違った選択だったとしても。何者にもなれなかっ
渇ききったこの砂漠
瞳には誰を映すこともなく。
花が咲いていることにも気づかない。夢を見ながら目を閉
自分もそうだった。
夢を見ているだけの人間だったのだ。
改めて言葉にすると、そんな憧憬が自分に合ったのだと思う。
あなたが抜け出したい「この街」とは、何でしょう?
○「劇団高橋」のこと
去年から感じているけど、舞台を作っている当人がどれだけ楽し
皆と作るこ
本番が終わり、みんなで荷物を全部まとめて、新井薬師前から中野
帰りの電車は、くだらない話で盛り上がった。「患者に手づかみでオムライスを食べさせる看護師」というフリー素材の話でゲラゲラと息が止まるくらい笑ってしまった。何故だろう、こんなくだらない画像で、この日はここ1年で明らかに一番笑ってしまったのだ。誰も反省会を開いていない、愚痴を言うわけでもない。悔し泣きだってしていない。だから、この企画は成功したのだろう。
ーー
去年よりも、自身の時間感覚が変わっている、人生に意外と時間が無
今ベストを尽くさないと、次に尽くす機会は永遠
劇を作る中での「新しい試みの模索」は、個人的には今回の大きな目的の一つだった。しかし道半ばで終わってしまった感触だ。去年からの思いでもあるが、幅広いエンターテイメント性を場に持たせる取り組み全般が自分の取り組みたいテーマなのだなぁと改めて感じた。演劇はフォーマットの一つ。ということもあり、しばらくは自分が表現したい領域は何な
加えて、劇のプロジェクトというのは誰かの「これをやりたい」という思いを形にし
あと、4月から自分の仕事が変わります。
そういう意味でも環境が変わっていくので、まあ、この話はいずれ